MT4を使用していると、特にMQL4でプログラムを書いているとpipsとpointという単位が出てきますが、この違いは何でしょうか?
この違いについて解説して行きたいと思います( ・Д・)
pipsとは?
pipとはpercentage in pointの略で、pipsはその複数形です。
各通貨の単位は円、米ドル、英ポンド、豪ドルなどでバラバラですが、それらの共通単位として使用されているのがpipsです。
これによって異なる通貨ペアでもpipsを使う事で、共通の物差しとして変動幅を表す事が出来ます。
それにpipsは買値と売値の差を表すスプレッドの単位としても用いられているのでよく目にすると思います( ・Д・)
pipsを円とドルに換算してみよう
まず米ドル/円やクロス円(ユーロ/円、ポンド/円など)の場合は以下の表のように換算されます。
1pip | 0.01円(1銭) |
10pips | 0.1円(10銭) |
100pips | 1円(100銭) |
次に米ドルストレート(ユーロ/ドル、ポンド/ドルなど)の場合は以下の表のように換算されます。
1pip | 0.0001ドル(0.01セント) |
10pips | 0.001ドル(0.1セント) |
100pips | 0.01ドル(1セント) |
先ほどにも記述しましたが、pipsはスプレッドの単位としても用いられます。
例えば、FX業者が米ドル/円のスプレッドを1pipsで掲示している場合は、10,000ドル(1Lot)の取引した場合の手数料は0.01円×10,000=100円という事になります。
pointとは?
pointとは、業者が提示している価格の最小単位となります。
例えば、1ドル=109.95 と提示しているFX業者では1point=0.01となりますが、
1ドル=109.959 と提示しているFX業者では1point=0.001となります。
このようにFX業者によっては、小数点以下:2桁/4桁の業者と、小数点以下:3桁/5桁の業者があります。
pipsとpointの違いを整理
pipsとpointの違いは何となく分かったと思いますが整理しましょう。
クロス円の場合 | 2桁 | 3桁 |
レート(例) | 109.95 | 109.959 |
1point | 0.01 | 0.001 |
1pips | 0.01 | 0.01 |
米ドルストレートの場合 | 4桁 | 5桁 |
レート(例) | 1.1865 | 1.18654 |
1point | 0.0001 | 0.00001 |
1pips | 0.0001 | 0.0001 |
このようにpointは小数点以下:2桁/4桁の業者と3桁/5桁の業者では1pointの定義が変わってしまいますが、pipsの定義は変わりません。
まとめ
pipsとpointの違いについて理解して頂けましたでしょうか。
最近の業者ではほとんど小数点以下:3桁/5桁を採用しているので、
1point = 0.1pips
と覚えていても問題ありませんが、業者によって必ずしもそういう事でもないので注意は必要です。
MQL4で自作でインジケーターやEAを作成する方は特にその辺りの配慮が必要になると思いますので、覚えておいて下さい。
では( ・Д・)
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